﻿1
00:00:31,377 --> 00:00:36,382
≪（犬を洗う音）

2
00:00:36,382 --> 00:00:38,384
（紫苑）よし！　終わり。

3
00:00:38,384 --> 00:00:40,384
わっ　冷たっ！

4
00:00:42,388 --> 00:00:47,393
（イヌカシ）へぇ～。　少しは
仕事に慣れてきたみたいだな。

5
00:00:47,393 --> 00:00:50,396
褒めてくれて　ありがとう。

6
00:00:50,396 --> 00:00:53,399
（イヌカシ）別に褒めてねえよ！
調子に乗るな。

7
00:00:53,399 --> 00:00:56,402
わっ　子犬だ！

8
00:00:56,402 --> 00:00:59,405
すごいや　イヌカシ。
ふわふわしてる。

9
00:00:59,405 --> 00:01:03,409
お前たちも洗ってほしいのか？
（鳴き声）

10
00:01:03,409 --> 00:01:07,413
ったく　この天然が！
あと　ちゃんと　やっとけよ。

11
00:01:07,413 --> 00:01:10,416
あっ。　午後から
力河さんと約束が…。

12
00:01:10,416 --> 00:01:14,416
（イヌカシ）終わったら　勝手に帰れ。
うん。

13
00:01:22,428 --> 00:01:32,428
♪♪～

14
00:04:33,352 --> 00:04:36,355
（ネズミ）
ランチを振る舞ってくれないか？

15
00:04:36,355 --> 00:04:40,359
腹ぺこなんだ。
ヘッ！→

16
00:04:40,359 --> 00:04:45,364
ご冗談を。　花形俳優に
振る舞えるようなものはない。→

17
00:04:45,364 --> 00:04:48,367
で　何の用だ？　紫苑の迎えか？

18
00:04:48,367 --> 00:04:51,367
仕事を頼みたい。
（イヌカシ）「仕事」？

19
00:04:53,372 --> 00:04:57,372
それは手付けだ。
仕事が終われば　もう１枚払う。

20
00:05:00,379 --> 00:05:03,382
豪勢だな。

21
00:05:03,382 --> 00:05:06,385
けど　断る。

22
00:05:06,385 --> 00:05:09,388
金貨２枚分の仕事を断るのか？

23
00:05:09,388 --> 00:05:12,391
（イヌカシ）ネズミがらみの
金貨２枚の仕事なんて→

24
00:05:12,391 --> 00:05:15,394
毒蛇の巣に
手を突っ込むようなもんだ。

25
00:05:15,394 --> 00:05:18,397
危険を避けてちゃ　もうからない。

26
00:05:18,397 --> 00:05:23,402
度合いによる。　お前じゃなきゃ
俺は喜んで引き受けたのに。

27
00:05:23,402 --> 00:05:27,422
すごく損した気分だ。

28
00:05:27,422 --> 00:05:31,343
分かった。
もう　関わり合いは　なしにしよう。

29
00:05:31,343 --> 00:05:34,346
俺は
お前に　二度と仕事を依頼しない。

30
00:05:34,346 --> 00:05:37,349
お前も　どんなに苦しくても
俺を呼ぶな。

31
00:05:37,349 --> 00:05:39,351
ちょ…　ちょっと待てよ　ネズミ。→

32
00:05:39,351 --> 00:05:43,355
苦しくても呼ぶなって
どういう…。

33
00:05:43,355 --> 00:05:46,358
お前は　死を恐れている。

34
00:05:46,358 --> 00:05:50,362
《俺は　墓には入らない！
絶対　生きてやる！》

35
00:05:50,362 --> 00:05:53,365
だが　それが避けられない
ということも知っている。

36
00:05:53,365 --> 00:05:57,369
そうだろう？　イヌカシ。

37
00:05:57,369 --> 00:06:01,373
もし　お前が　死にきれず
苦しむことがあっても→

38
00:06:01,373 --> 00:06:03,375
俺は関係ない。

39
00:06:03,375 --> 00:06:07,379
呼ばれても　来ないし
歌も歌わない。

40
00:06:07,379 --> 00:06:12,384
何を言ってる…。　この俺が
苦しみながら死ぬなんて…。

41
00:06:12,384 --> 00:06:17,384
どんなに苦しんでも
俺は関わらない。　それでいいな。

42
00:06:22,394 --> 00:06:24,396
（イヌカシ）「矯正施設の情報」？

43
00:06:24,396 --> 00:06:26,398
どんな　ささいなことでも
構わない。

44
00:06:26,398 --> 00:06:30,335
何　言ってんだ！　あんな所の
情報なんて取れるわけ…。

45
00:06:30,335 --> 00:06:34,339
物資を横流ししてる
清掃員がいるだろ？

46
00:06:34,339 --> 00:06:39,344
下っ端なら　当局の管理も甘くなる。その情報を嗅ぎ出せ。

47
00:06:39,344 --> 00:06:41,344
チッ！

48
00:06:46,351 --> 00:06:49,354
（イヌカシ）それは？
矯正施設の図面だ。

49
00:06:49,354 --> 00:06:54,359
そこに
最新の内部情報を描き足してくれ。

50
00:06:54,359 --> 00:06:58,363
欲を言えば
管理警報システムの情報が欲しい。

51
00:06:58,363 --> 00:07:00,365
（ため息）

52
00:07:00,365 --> 00:07:04,365
聞き出すには金が要る。
金貨２枚じゃ足りない。

53
00:07:06,371 --> 00:07:12,377
今は　これだけしかない。
協力してくれ。　頼む。

54
00:07:12,377 --> 00:07:14,379
引き受けてくれたら→

55
00:07:14,379 --> 00:07:17,382
この先　お前に
耐えられない苦痛が襲ったとき→

56
00:07:17,382 --> 00:07:19,384
必ず駆け付けてやる。

57
00:07:19,384 --> 00:07:24,389
どこにいても
必ず　お前の魂に歌を届けてやる。

58
00:07:24,389 --> 00:07:26,389
約束する。

59
00:07:33,331 --> 00:07:36,331
（イヌカシ）引き受けた。
感謝する。

60
00:07:40,338 --> 00:07:44,342
このこと　紫苑は関係ないよな？

61
00:07:44,342 --> 00:07:47,345
何で　あいつが出てくる？
関係ない。

62
00:07:47,345 --> 00:07:49,347
（イヌカシ）
じゃあ　この仕事　紫苑には…。

63
00:07:49,347 --> 00:07:52,350
関係ない者を巻き込む必要はない。

64
00:07:52,350 --> 00:07:55,353
お前みたいなやつでも
情が湧くんだ。

65
00:07:55,353 --> 00:07:58,356
あの天然お坊ちゃんが
そんなに大事かよ。

66
00:07:58,356 --> 00:08:02,356
減らず口　たたいてないで
仕事しろ！　いいな？

67
00:08:04,362 --> 00:08:08,362
≪（ドアの開閉音）

68
00:08:13,371 --> 00:08:15,373
（火藍）えっ？
（係員）ですから→

69
00:08:15,373 --> 00:08:21,379
ＳＳＣ－０００１２４ＧＪ　沙布さん
という方の記録はありません。

70
00:08:21,379 --> 00:08:24,382
（火藍）「ありません」って
そんなはずは…。

71
00:08:24,382 --> 00:08:26,382
（係員）次の方　どうぞ。

72
00:08:36,328 --> 00:08:39,331
（少女）
あっちには　奇麗な花があるよ！

73
00:08:39,331 --> 00:08:43,335
（少年）えっ　本当？
（少女）うん。　行こう！

74
00:08:43,335 --> 00:08:45,337
（ため息）

75
00:08:45,337 --> 00:08:47,339
（老婦人）すいません。→

76
00:08:47,339 --> 00:08:50,342
お隣　座らせていただいて
よろしいかしら？

77
00:08:50,342 --> 00:08:52,342
あ…　はい。

78
00:08:55,347 --> 00:08:58,350
（老婦人）いいお天気ね。
（火藍）ええ。

79
00:08:58,350 --> 00:09:01,353
突然　声を掛けたりして
ごめんなさい。

80
00:09:01,353 --> 00:09:04,356
あなたが　あまりにも
暗い顔していらっしゃるから→

81
00:09:04,356 --> 00:09:07,359
私　ほっとけなくて。

82
00:09:07,359 --> 00:09:11,363
まあ。　それで　わざわざ
声を掛けてくださったんですか？

83
00:09:11,363 --> 00:09:15,367
ええ。　なぜ　そんな　お顔
なさってるのかしら？

84
00:09:15,367 --> 00:09:21,373
ご心配　ありがとうございます。
少し　悩み事があって…。

85
00:09:21,373 --> 00:09:23,375
そうですか。

86
00:09:23,375 --> 00:09:28,313
人間　生きていると
悩むこともありますよね。

87
00:09:28,313 --> 00:09:32,317
でも　今は　こんな素晴らしい
都市に住むことができて→

88
00:09:32,317 --> 00:09:36,321
悩みなんて消えてしまいましたわ。（火藍）はあ…。

89
00:09:36,321 --> 00:09:39,324
よく　孫たちに言い聞かせますの。

90
00:09:39,324 --> 00:09:43,328
ここに生まれてきたことを
感謝しなさいって。

91
00:09:43,328 --> 00:09:47,328
ホントに　ここは理想郷ですわ。

92
00:09:50,335 --> 00:09:52,337
（沙布）《全部　嘘ですよね？》

93
00:09:52,337 --> 00:09:55,340
（火藍）そうでしょうか。

94
00:09:55,340 --> 00:09:57,342
（老婦人）えっ？

95
00:09:57,342 --> 00:10:00,345
（火藍）ＮＯ．６は　本当に　理想…。
（楊眠）火藍！

96
00:10:00,345 --> 00:10:02,347
（楊眠）ここにいたのか。

97
00:10:02,347 --> 00:10:05,350
（火藍）楊眠さん…。
（楊眠）遅れて　すまなかった。

98
00:10:05,350 --> 00:10:08,353
さあ　あっちに　車を止めてある。
（火藍）あ…　あの…。

99
00:10:08,353 --> 00:10:10,355
合わせて。

100
00:10:10,355 --> 00:10:13,358
（楊眠）いやぁ　道が混んでてね。

101
00:10:13,358 --> 00:10:17,358
（火藍）何だ。　そうだったの。
（楊眠）アハハ！　ごめん　ごめん。

102
00:10:22,367 --> 00:10:25,370
（火藍）どういうことなの？
（楊眠）危なかったな。

103
00:10:25,370 --> 00:10:28,306
（火藍）えっ？
（楊眠）あの　おばあさんさ。→

104
00:10:28,306 --> 00:10:32,310
もしかしたら
彼女は当局の人間かもしれない。→

105
00:10:32,310 --> 00:10:37,315
万が一　君を不穏分子と見なしたら矯正施設送りだ。

106
00:10:37,315 --> 00:10:41,319
（火藍）当局の人間？
不穏分子って　いったい…。

107
00:10:41,319 --> 00:10:44,322
君は　当局に疑問を持ち→

108
00:10:44,322 --> 00:10:47,325
沙布という子について
調べていただろ？

109
00:10:47,325 --> 00:10:49,327
ええ…。
（楊眠）だが　それは→

110
00:10:49,327 --> 00:10:52,330
ＮＯ．６にとって　都合が悪い。

111
00:10:52,330 --> 00:10:57,335
この都市は　皆が思うような
理想郷でなければならないからな。

112
00:10:57,335 --> 00:10:59,337
（楊眠）
つまり　本当は　そうじゃない。→

113
00:10:59,337 --> 00:11:02,340
君は正しいってことさ。

114
00:11:02,340 --> 00:11:05,343
楊眠　あなた…。

115
00:11:05,343 --> 00:11:09,347
ＮＯ．６のことを色々調べている。

116
00:11:09,347 --> 00:11:12,347
続きは　君の店で話そう。

117
00:11:17,355 --> 00:11:19,357
（力河）悪いな　紫苑。

118
00:11:19,357 --> 00:11:23,361
（力河）頼まれてた道具
なかなか　用意できなくてな。

119
00:11:23,361 --> 00:11:25,363
無理を言ってるのは
分かってますから。

120
00:11:25,363 --> 00:11:29,301
でも　春までに
何とか　血清を作らないと。

121
00:11:29,301 --> 00:11:34,301
分かってる。　何とかするから。
はい。　ありがとうございます。

122
00:11:37,309 --> 00:11:39,311
紫苑…。

123
00:11:39,311 --> 00:11:42,314
うぅ…！
お前は　ホントに優しいな～！

124
00:11:42,314 --> 00:11:44,316
人さまのことより→

125
00:11:44,316 --> 00:11:47,319
もっと自分のことを
心配したら　どうなんだ？→

126
00:11:47,319 --> 00:11:50,322
ちゃんと食ってるのか？
ええ　十分に。

127
00:11:50,322 --> 00:11:52,324
どうせ　イヴのことだ→

128
00:11:52,324 --> 00:11:55,327
カビの生えたパンしか
食わせてないに決まってる！

129
00:11:55,327 --> 00:11:57,329
こんな　ひょろひょろになって…。

130
00:11:57,329 --> 00:12:01,333
あっ！　上着も
ずいぶん汚れてるじゃないか！

131
00:12:01,333 --> 00:12:05,337
いや…。
それより　器具を探しに…。

132
00:12:05,337 --> 00:12:08,340
（力河）これなんか　どうだ？
う～ん？　フフフ！

133
00:12:08,340 --> 00:12:11,343
ホントに大丈夫なんで…。

134
00:12:11,343 --> 00:12:15,347
（店主）あらま　力河さん！
女性へのプレゼントですか？

135
00:12:15,347 --> 00:12:19,351
いや。　今日は　この子に合うような上着を見繕ってくれ。

136
00:12:19,351 --> 00:12:23,355
かわいらしい　お坊ちゃんですこと。息子さん？

137
00:12:23,355 --> 00:12:27,375
あ…　あの　僕　いいですから…。
（力河）紫苑！

138
00:12:27,375 --> 00:12:30,295
ここの冬は厳しいんだぞ。

139
00:12:30,295 --> 00:12:35,300
品物がないようなら他に行くが…。（店主）あります　あります！

140
00:12:35,300 --> 00:12:37,302
ほら！→

141
00:12:37,302 --> 00:12:39,304
あら　やだ。　ごめんなさい。

142
00:12:39,304 --> 00:12:43,308
（力河）おいおい！　商品なんだろ。
もっと丁寧に扱えよ。

143
00:12:43,308 --> 00:12:49,314
あっ。
本当に　すみませんね　坊ちゃん。

144
00:12:49,314 --> 00:12:54,319
うん？　何か気に入ったのでも
あったのか？

145
00:12:54,319 --> 00:12:56,319
沙布…。
うん？

146
00:13:03,328 --> 00:13:08,333
あら！　それは女性用です。
上物ですけど…。

147
00:13:08,333 --> 00:13:10,335
（力河）紫苑？

148
00:13:10,335 --> 00:13:13,338
これを　どこで…。
（店主）はい…？

149
00:13:13,338 --> 00:13:15,338
どこで手に入れたんですか！

150
00:14:50,335 --> 00:14:52,337
（沙布）ここは　どこ…。
（研究者）すごいな！→

151
00:14:52,337 --> 00:14:56,341
全ての数値を満たしている。
理想的なサンプルだ。

152
00:14:56,341 --> 00:14:58,343
（沙布）「サンプル…」？

153
00:14:58,343 --> 00:15:01,346
（研究者）これで
他のサンプルも不要になる。→

154
00:15:01,346 --> 00:15:04,349
いちいち　エラーで
煩わされることもなくなるわけだ。

155
00:15:04,349 --> 00:15:06,351
（沙布）「エラー」？　何？

156
00:15:06,351 --> 00:15:10,351
（研究者）われわれは
金の卵を手に入れたのさ。

157
00:15:20,365 --> 00:15:23,368
（イヌカシ）そんなに　しょっちゅう
ぼんやりしてたんじゃ→

158
00:15:23,368 --> 00:15:28,373
命が　いくらあっても足りないぜ
イヴさんよ。

159
00:15:28,373 --> 00:15:32,377
何の用だ。
もう　情報が手に入ったのか？

160
00:15:32,377 --> 00:15:34,379
（イヌカシ）緊急事態だ。→

161
00:15:34,379 --> 00:15:36,381
夕方　紫苑が来た。→

162
00:15:36,381 --> 00:15:40,385
俺が矯正施設から横流しした
灰色のコートを→

163
00:15:40,385 --> 00:15:42,387
突き付けて　問い詰めやがった。

164
00:15:42,387 --> 00:15:44,389
「灰色のコート」？

165
00:15:44,389 --> 00:15:49,327
（イヌカシ）沙布とかいう
紫苑のお友達のものだとさ。

166
00:15:49,327 --> 00:15:51,329
それで？

167
00:15:51,329 --> 00:15:54,332
（イヌカシ）おいおい！
聞きたいのは　こっちだ。→

168
00:15:54,332 --> 00:15:57,335
お前が　矯正施設の情報を集めろ
って言ったのは→

169
00:15:57,335 --> 00:16:00,338
この友達のことなんだろ？

170
00:16:00,338 --> 00:16:03,341
助けるつもりなのか？

171
00:16:03,341 --> 00:16:08,346
まさかな！　お前が　他人のために
命を捨てるなんて　あり得ねえ。

172
00:16:08,346 --> 00:16:11,349
死ぬとは限らない。

173
00:16:11,349 --> 00:16:14,352
はあ？　何　寝ぼけてやがる。
矯正施設だぞ。

174
00:16:14,352 --> 00:16:18,356
万が一潜り込めても
生きて　出てこれない。

175
00:16:18,356 --> 00:16:21,359
へぇ～。
心配してくれるなんて意外だな。

176
00:16:21,359 --> 00:16:24,362
お前の心配じゃねえよ！
紫苑　どうすんだ？→

177
00:16:24,362 --> 00:16:28,366
あの天然
お前が止めなきゃ　行っちまうぞ！

178
00:16:28,366 --> 00:16:31,369
あいつが　どうしようと
知ったことじゃない。

179
00:16:31,369 --> 00:16:35,373
（イヌカシ）じゃあ　何で　こそこそ
嗅ぎ回ったりするんだよ？

180
00:16:35,373 --> 00:16:38,373
お前は依頼された仕事だけしろ。

181
00:16:40,378 --> 00:16:42,380
（イヌカシ）紫苑は行くぜ。

182
00:16:42,380 --> 00:16:46,384
あいつは
お前が　何も知らないと思ってる。

183
00:16:46,384 --> 00:16:51,322
黙ったまま　１人で行くぜ。
お前を巻き込まないようにな。

184
00:16:51,322 --> 00:16:54,325
だが　お前も　紫苑に内緒で…。

185
00:16:54,325 --> 00:16:56,325
うるさい！！

186
00:16:58,329 --> 00:17:01,332
（イヌカシ）失いたくないほど
大切な相手なら→

187
00:17:01,332 --> 00:17:03,332
最後まで　ちゃんと守れ！

188
00:17:12,343 --> 00:17:17,348
《何をしてるんだ…。
命取りになる前に　なぜ捨てない》

189
00:17:17,348 --> 00:17:21,352
《大金を払って
矯正施設を調べようなんて…》

190
00:17:21,352 --> 00:17:23,352
《バカか…》

191
00:17:25,356 --> 00:17:28,356
あっ　おかえり　ネズミ。

192
00:17:30,361 --> 00:17:32,363
何か豪勢だな。

193
00:17:32,363 --> 00:17:35,366
犬を洗ったお金で買ったんだ。

194
00:17:35,366 --> 00:17:38,366
たまには
こういうのも　いいかなって。

195
00:17:43,374 --> 00:17:46,377
うん　うまい。

196
00:17:46,377 --> 00:17:49,314
そういえば　血清は　どうなった？

197
00:17:49,314 --> 00:17:52,317
第三の道とやらは
できそうなのかよ。

198
00:17:52,317 --> 00:17:55,320
道具が
まだ集まらないみたいなんだ。

199
00:17:55,320 --> 00:17:58,323
力河さんが
手配してくれてるけど…。

200
00:17:58,323 --> 00:18:02,327
やれやれ。　結局　人頼みか。

201
00:18:02,327 --> 00:18:04,329
そうかもしれないな。

202
00:18:04,329 --> 00:18:08,333
僕は　力河さんや君に
頼り過ぎてる。

203
00:18:08,333 --> 00:18:10,335
≪（ツキヨの鳴き声）

204
00:18:10,335 --> 00:18:12,335
（３匹の鳴き声）

205
00:18:15,340 --> 00:18:18,343
まあ　あんたの言うとおり
壁が壊れれば→

206
00:18:18,343 --> 00:18:21,346
わざわざ
俺に頼ることもなくなる。

207
00:18:21,346 --> 00:18:23,348
ママにも会えるし→

208
00:18:23,348 --> 00:18:26,348
あの沙布って女にも
また会えるしな。

209
00:18:28,353 --> 00:18:30,353
そうだね。

210
00:18:39,364 --> 00:18:42,367
で　また誘われたら
どうするんだ？

211
00:18:42,367 --> 00:18:45,370
今度は
ちゃんとセックスするんだろ？

212
00:18:45,370 --> 00:18:48,389
どうかな？
もう見放されてるかもしれない。

213
00:18:48,389 --> 00:18:51,309
ああいうタイプは
いちずに思い詰めるタイプだよ。

214
00:18:51,309 --> 00:18:54,312
ったく！　女見る目　ねえな。

215
00:18:54,312 --> 00:18:57,315
女の子のことは
よく分からないけど→

216
00:18:57,315 --> 00:19:00,318
これでも
人を見る目は　あるつもりだよ。

217
00:19:00,318 --> 00:19:03,318
へぇ～。
偉そうなこと言っちゃって。

218
00:19:05,323 --> 00:19:07,325
君に出会わなかったら→

219
00:19:07,325 --> 00:19:11,329
僕は　自分が　どんな人間なのか
気付かなかっただろうな。

220
00:19:11,329 --> 00:19:18,336
きっと　無関心で鈍感で
ただ従順なだけの大人になってた。

221
00:19:18,336 --> 00:19:21,339
でも　君と一緒に過ごして→

222
00:19:21,339 --> 00:19:25,343
泣いたり　笑ったり　怒ったり→

223
00:19:25,343 --> 00:19:30,348
自分にも　いろんな感情が
あるんだって　分かった。

224
00:19:30,348 --> 00:19:33,348
分かったことが誇らしい。

225
00:19:38,356 --> 00:19:41,356
君に出会えてよかった。

226
00:19:50,301 --> 00:19:53,304
感謝のキスじゃないよな？

227
00:19:53,304 --> 00:19:58,309
おやすみのキスだ。
「おやすみの」ね。

228
00:19:58,309 --> 00:20:01,312
あっ　そうだ。　あした早いんだ。

229
00:20:01,312 --> 00:20:04,312
犬たちの毛を刈ってやらないと。

230
00:20:06,317 --> 00:20:10,321
≪（ドアの開閉音）

231
00:20:10,321 --> 00:20:20,331
♪♪～

232
00:20:20,331 --> 00:20:23,334
「おやすみのキス」か…。

233
00:20:23,334 --> 00:20:26,334
嘘つきだな　あんたも。

234
00:20:47,358 --> 00:20:51,295
≪（メカネズミの鳴き声）

235
00:20:51,295 --> 00:20:54,298
何で　ここに？

236
00:20:54,298 --> 00:20:57,301
≪水先案内人さ。

237
00:20:57,301 --> 00:21:00,304
あんたが道を間違えてるから
注意したんだ。

238
00:21:00,304 --> 00:21:03,307
イヌカシの所に
行くんじゃなかったのか？

239
00:21:03,307 --> 00:21:07,311
君の保護者面には　うんざりだ。
いいかげん　放っておいてくれ。

240
00:21:07,311 --> 00:21:10,314
これからは　君に束縛されないで
自由にやるよ。

241
00:21:10,314 --> 00:21:13,317
だから　邪魔をするな。

242
00:21:13,317 --> 00:21:16,317
へぇ～。
昨日よりは　ましな演技だな。

243
00:21:20,324 --> 00:21:22,326
何するんだ！

244
00:21:22,326 --> 00:21:25,329
これは罰だからな。
「罰」？

245
00:21:25,329 --> 00:21:28,332
俺を軽んじた。
そんなことしてない！

246
00:21:28,332 --> 00:21:32,336
嘘をつくってことは
軽んじるってことだ。

247
00:21:32,336 --> 00:21:37,336
何が　「おやすみのキス」だ！
バカにするにも　程がある！！

248
00:21:49,287 --> 00:21:52,290
イヌカシに頼んで
情報を集めてもらってる。

249
00:21:52,290 --> 00:21:56,294
一日も早く　矯正施設内に潜入して彼女を救う。

250
00:21:56,294 --> 00:22:00,294
そのためには準備がいる。
だから焦るな。

251
00:22:02,300 --> 00:22:04,302
お前っ！
罰だ。

252
00:22:04,302 --> 00:22:07,305
僕に隠し事をして
このメモのことを言わなかった。

253
00:22:07,305 --> 00:22:11,309
言ったって仕方ないだろ！
１人で　のこのこ出掛けられたら→

254
00:22:11,309 --> 00:22:14,312
かなわないと思ったんだ！
心配してやったんだよ！

255
00:22:14,312 --> 00:22:16,314
心配と隠し事は違う。

256
00:22:16,314 --> 00:22:19,317
僕は
君に保護されたいわけじゃない！

257
00:22:19,317 --> 00:22:21,319
君に守ってほしいわけでもない！

258
00:22:21,319 --> 00:22:25,323
僕は　君と対等でいたいんだ！

259
00:22:25,323 --> 00:22:29,327
なのに　君は
ＮＯ．６に　こだわり続け→

260
00:22:29,327 --> 00:22:35,333
ＮＯ．６の存在を抜きにして
僕のことを見ようともしない。

261
00:22:35,333 --> 00:22:39,337
僕を見下して
何も教えてくれない。

262
00:22:39,337 --> 00:22:41,339
ふざけんなよ…。

263
00:22:41,339 --> 00:22:44,342
俺が　あんたを見下してただと？

264
00:22:44,342 --> 00:22:48,362
分かってないのは　そっちだろ。

265
00:22:48,362 --> 00:22:52,283
４年前　俺が
あんたに助けてもらったことが→

266
00:22:52,283 --> 00:22:54,283
どんなに大きかったか…。

267
00:22:59,290 --> 00:23:02,293
《ハァ…　ハァ…　ハァ…》

268
00:23:02,293 --> 00:23:05,296
《うっ！》

269
00:23:05,296 --> 00:23:08,299
あのとき　俺は　ほとんど諦めてた。

270
00:23:08,299 --> 00:23:12,303
何の見返りもなく　他人が
助けてくれるなんて　あり得ない。

271
00:23:12,303 --> 00:23:16,307
こんな惨めな死に方するために
生まれてきたのかって…。

272
00:23:16,307 --> 00:23:18,309
だけど…。

273
00:23:18,309 --> 00:23:25,309
《うぉぉぉぉぉ！！》

274
00:23:30,321 --> 00:23:33,324
あの無防備に開け放たれた窓は→

275
00:23:33,324 --> 00:23:36,324
俺にとって奇跡だった。

276
00:23:38,329 --> 00:23:42,333
人は　確かに
人に救われることがある。

277
00:23:42,333 --> 00:23:45,336
それを　あんたが教えてくれた。

278
00:23:45,336 --> 00:23:48,305
あんただけが教えてくれた。

279
00:23:48,305 --> 00:23:53,177
忘れることも　捨て去ることも
できなかった。

280
00:23:53,177 --> 00:23:57,177
だから　今の俺があるんだ。

281
00:24:01,185 --> 00:24:03,187
手紙のことは反省する。

282
00:24:03,187 --> 00:24:07,191
二度と　こんなことはしない。
誓うよ。

283
00:24:07,191 --> 00:24:10,194
だから　もう
俺に　お別れのキスなんか　するな。

284
00:24:10,194 --> 00:24:14,194
嘘もつくな。
うん　誓う。

285
00:24:23,207 --> 00:24:27,211
とうとう　君も巻き込んだ。
あんたのせいじゃない。

286
00:24:27,211 --> 00:24:32,216
元気を出せ。
何とかなる。　いや　してみせる。

287
00:24:32,216 --> 00:24:35,219
ネズミ。
うん？

288
00:24:35,219 --> 00:24:37,219
ありがとう。

289
00:24:41,225 --> 00:24:44,228
あんたに見せたいものがある。
「見せたいもの」？

290
00:24:44,228 --> 00:24:46,230
ついてこい。

291
00:24:46,230 --> 00:24:54,238
♪♪～

292
00:24:54,238 --> 00:25:04,238
♪♪～


